転移癌の改善例

60代女性

2018年に卵巣癌ステージ4と診断され、病院での治療開始。
手術、抗がん剤、分子標的薬などの治療を続け、薬の副作用などもあり漢方薬を希望され、2019年12月末に来院。

弁証しながら漢方薬を出していくことになりました。
徐々に不調は改善するも、腫瘍マーカーは上昇。

2020年3月にリンパ転移が見つかりました。
腹部と肺部に3つの転移が見られ、抗がん剤投与がスタート。

その副作用で白血球が減り、胃痛や心悸などの不定愁訴も増悪。

4月中ばから、希望により、漢方薬に加えて鍼灸も取り入れることになりました。
病院の検査では、腫瘍マーカーは下がっているものの、画像診断では転移癌は変わらず。

5月の来院で、不定愁訴は改善しているとのこと。
6月から、鍼灸の回数を増やし、週一回ペースの来院ということに。

6月中ば、翌週に定期検査へ行くというので、転移癌を目標にした鍼灸を実施しました。

癌は気血が停滞し固まったものなので、とにかくそれを疏通させるために、胸腹部内の場を調えるように施術。

6月末に来院された折、検査で全ての転移癌が消失していたと報告を受けました。
その数日後、セカンドオピニオンで再検査をするも、リンパ転移は見られてはいません。

その後、病院の治療と、和氣香風での漢方と鍼灸を継続。
お灸により、抗がん剤により減った白血球も増加。

2021年に入っても、再発は見られませんでした。
その後、ご都合により来院されてはいないが、特に悪化したとの報告は受けていません。

これは、結果として良かった症例の一つです。
もちろん、そんなことばかりでは無いことは、あらためて言うまでもないのですが・・・。
成功した以上の失敗があります。

しかし、身体には治る力が眠っています。
誰もが持っている能力です。
西洋医学も東洋医学も関係なく、そんな体の力を引き出せるかどうかが重要です。
何ごとも、諦めれなければ、道は開けると考えています。

和氣香風
鍼灸師 山本浩士