プロフィール

山本香里(小林香里)

どんな相談が多いですか?

「なんとなく調子が悪い」「病院では異常がないと言われたけれど、つらい」など、病気になる一歩手前のような不調や、すでに慢性的な病気があり、体質や生活の質を少しでも整えたいというご相談が多くあります。

更年期、月経、自律神経、妊活、皮膚、胃腸、疲労など、相談内容はさまざまです。食欲、睡眠、便通、冷えやほてり、月経、疲れ方、心の状態、生活環境などを伺い、舌の状態も確認しながら、その方の今の状態を一緒に整理していきます。

「病院では治療を受けているけれど、もう少し日々を楽に過ごしたい」
「病名だけでは説明できない不調が続いている」
「体質そのものを見直したい」
「何から話せばいいのかわからない」

そんな方も、まずはそのままお話しください。

どうして漢方の道に進んだのですか?

私自身、心臓の病気を経験したことが大きなきっかけです。2004年、仕事の無理が重なり心不全を発症し、拡張型心筋症と診断されました。

2005年に薬日本堂へ入社し、北京中医薬大学日本校で中医学を学び始めました。国際中医師、国際中医薬膳師、登録販売者の資格を取得し、2009年から漢方相談、2011年からスクール講師、2013年から学術部で教材制作などに携わりました。2015年には初めての著書を出版し、2017年に独立して夫とともに和氣香風を開業しました。

漢方相談で大切にしていることは何ですか?

同じ症状でも、その背景や体質、生活は一人ひとり違います。症状だけを見るのではなく、その方全体を見ることを大切にしています。

生活、疲れ方、睡眠、考え方なども含めてお話を伺い、漢方だけでなく、必要に応じて夫の鍼灸とも連携します。食事や日々の過ごし方も含め、その方に合った方法を一緒に考えていきます。

ご自身の心臓病について、今はどう考えていますか?

その後も入退院や手術を繰り返し、2025年7月には補助人工心臓(LVAD)の手術を受けました。現在も身体と相談しながら仕事を続けています。

病気そのものが良かったとは思いません。ただ、病気をきっかけに、自分の身体や生き方を見直し、漢方の道へ進むことになりました。

誰もがずっと完全に健康でいられるわけではありません。それでも、今の身体と付き合いながら、少しでも楽に、自分らしく生活することはできます。そのための「健康という身体の土台づくり」をお手伝いしたいと思っています。

現在は、どのように漢方相談を行っていますか?

現在は身体への負担を考え、営業日と相談人数を限定し、完全予約制で漢方相談を行っています。どのようなことでも、まずはご相談ください。

登録販売者
国際中医師
国際中医薬膳師
無極自然門気功師・国際気功師

2004年 心不全・拡張型心筋症
2005年 薬日本堂入社/北京中医薬大学日本校で学ぶ
2007年 国際中医師
2008年 国際中医薬膳師・登録販売者
2009年 薬日本堂で漢方相談を担当
2011年 スクール講師
2013年 学術部
2015年 初の著書を出版
2017年 独立、夫とともに和氣香風を開業

2024年『いつものお茶+身近な食材で まいにちのちょい足し薬膳ドリンク』
2021年『漢方薬絵ずかん』監修
2015年『いつもの飲み物にちょい足しするだけ!薬膳ドリンク』
ほか、執筆・監修・講演・メディア出演等。

山本 浩士

どんな相談が多いですか?

肩や腰、膝の痛みや痺れなどの相談を中心に、筋力低下や麻痺、怪我や手術後に残った不調 、慢性的な疾患や体調不良など、さまざまなご相談があります。

「病院で治療は受けているけれど、もう少し身体を楽にしたい」
「以前のように身体を動かせるようになりたい」
「検査では大きな問題はないけれど、どうも調子が悪い」

といったご相談を受けることもあります。
身体は、それぞれの部分が独立して働いているわけではありません。皮膚や筋肉、内臓、あらゆるものが繋がっていて、一つの場所の状態が変わることで、離れた場所の痛みや動きが変化することもあります。

そのため、今起きている症状だけにとらわれず、その方の身体全体を観察しながら治療を組み立てています。

どうして鍼灸の道に進んだのですか?

私は若い頃から武術を学び、現在まで40年以上、身体の鍛錬を続けてきました。その中で、昔の武術家には、怪我などに対する治療の技術を身につけていた人たちがいたことを知りました。そこから、自分も、いつか人の身体を治療する技術も身につけたいと思うようになりました。
そして、もう一つ大きかったのが、阪神・淡路大震災の経験です。大きな災害を目の前にして、自分にはできることがほとんどありませんでした。人が困っているとき、人を助けなければならないときに役立つ技術を、いつか身につけようと考えるようになりました。その後も、家族の病気や身近な友人の死などを何度か経験しました。
そうした経験が少しずつ積み重なり、私の中で「武術と医術を両輪として学びたい」という思いが強くなり、父が事故で死にかけたことをキッカケに、鍼灸の道を歩むことを決めました。

鍼灸治療で大切にしていることは何ですか?

長く臨床に携わる中で、少なく軽い刺激でも身体が十分に変化することがわかってきました。例えば「ていしん」という刺さない鍼を使い、皮膚に軽く触れるだけでも、身体の緊張や動き、痛みが変わることもあり、みなさん驚かれます。
たくさんの鍼や灸をすることが、必ずしも良い治療になるとは考えていません。身体の反応を確認しながら、必要なところに必要な刺激を加える。できるだけ身体に無理をさせず、本来持っている動きや働きを引き出していくことを大切にしています。

武術や気功は、鍼灸とどのように関係しているのですか?

私は、一人の師匠から「医武道」という名前を頂き、日々研鑽を積みながら今に至っています。これは「武術で心と体に強い芯を作り、医療で柔らかく衆生に施す」という師匠の教えです。
武術では、人体の構造や心理を徹底的に研究し、弱いところを突き、バランスを崩していくようなもので、医術では逆に弱くなっているところを修復し、バランスを取り戻すようなものだと私は実感しています。そうして、全ての技術を扱う自分自身の能力を、気功の訓練で底上げしていく、私の中ではこのように関係し合っています。
医術も武術も、人体を研究して発展してきたもので、目的や手段は違いますが根っこは同じところが多いのです。

伝統医学と現代医学をどのように考えていますか?

私は、古くから残されてきた知識や技術には、現代でも学ぶべきことがたくさんあると考えています。一方で、「昔からそう言われているから」という理由だけで、すべてをそのまま受け入れることもしません。ですから、現代医学、物理学などの知識や、新しい研究にも目を向けています。
とはいえ、臨床の中では、「理論」「エビデンス」だけでは説明できない現象に出会うことは少なくありません。そんなとき私は、自分が実際に見たこと、触れたこと、身体に起きた変化そのものを大切にし、客観的にそれらを検証することが大切だと考えています。
古典を学び、現代の研究を学び、そして自分自身の身体と臨床で確かめていく。その繰り返しが、私にとっての東洋医学の学びです。

なぜ海外でも教えているのですか?

これは本当にご縁があった、としか言えません。私が鍼灸師になったすぐ後、知り合いの紹介でイギリス人鍼灸師が見学に来ました。それをきっかけとして、様々な国の鍼灸師や指圧師、医師などが来るようになりました。
そうして、東京に移住し和氣香風を開業する頃から、イタリアとポーランドに縁ができ、そこの友人たちから「教えに来てほしい」と招待を受けるようになりました。それが今も続いています。
外国人に教える中で改めて感じるのは、日本では当たり前だと思っていた考え方や技術の中には、海外の人たちにとって新鮮なものがたくさんあるということです。
そして、私自身が師匠たちから受け継いできた知識や技術、そうして日本の医学の歴史を、国を問わず必要としている次の世代へ伝えていくことが、現在の私の仕事の一つだと考えています。

和氣香風で目指していることは何ですか?

私は、健康とは「何の病気もなく、何の不調もないこと」だけではないと思っています。
人は年齢を重ねれば身体も変わります。怪我をすることもあれば、病気になることもあります。
それでも、自分の身体とうまく付き合いながら、自分のやりたいことを続けていくことはできます。そのためには、治療を受けることだけではなく、自分自身で身体を整えていくことも大切です。
積極的に身体を動かすこと。積極的に休むこと。自然に呼吸すること。丁寧に食べること。ゆっくり眠ること。
和氣香風では、そうした日々の積み重ねも含めた「養生」を大切にしています。
治療によって身体を整えるだけではなく、自分自身の身体を知り、自分で身体と付き合っていけるようになること。私と妻は、鍼灸や漢方をはじめとする伝統医学の知恵を使って、そのお手伝いをしていきたいと思っています。
「どこへ相談したらよいのかわからない」「うまく説明できないけれど、身体の調子がおかしい」
そんな場合でも、まずはそのままお話しください。身体を一緒に確認しながら、今できることを考えていきます。

はり師・きゅう師
国際気功師
公益社団法人 日本鍼灸師会 国際委員会委員(令和7年度〜)
一般社団法人 日本東洋医学会 正会員

1980年 武術の稽古を始める
1996年 スタントマン・スーツアクターとして活動
2009年 鍼灸師免許取得。鍼灸院を開院
2021年 国際気功師認定
2015年 東京へ移住
2016年 イタリアとポーランドでの指導を開始
2017年 妻・香里とともに東京・自由が丘で「和氣香風」を開業
2025年 公益社団法人 日本鍼灸師会 国際委員会委員を拝任

イタリアとポーランドでの技術指導
日本へ来る海外の鍼灸師、治療家、学生等への日本伝統医学・身体技法の指導、交流
企業や団体での東洋医学、気功、養生などをテーマとした講演・研修