肘頭骨折に対する漢方と鍼灸治療〜その後〜

先日、肘頭骨折に対する鍼灸治療の話を書きました。

 

 

その後から、同じ肘頭骨折に悩む数名から、治療依頼がドドドンと連続で来ました。

かなり驚きましたが、このコラムも読んで下さる方がいるんやなーとありがたく思いました。

ありがとうございます。

その内のお一人に
「先生、もっとこういう怪我の治療について書いてくださいよ!どこに行けば良いかわからないで困っている人がたくさんいますから!」
と言われました。

そうかーと思いましたので、今後もチマチマと書いていきたいと思います。

さて。

前回の肘頭骨折治療は継続しています。

だいたい週一ペースですね。

病院の検査では治りが早くて、予定より早くプレートを取っても良いかもと言われたそうです。

リハビリの先生にも、関節の動きと、皮膚の状態が柔らかくなっていると言われはじめたようです。

いいですね。

そうなんです、鍼灸でもこうやって改善するということを、知っていただくことは鍼灸師の大事な仕事かもしれません。

 

手技療法

和氣香風では、まず可動域を改善させるための手技療法をします。

ですが、ギューギュー押したり、揉んだり、引っ張ったり、ということはしません。

軽い力で触れて動かすだけですが、少しずつ関節の動きが変わるのを皆さん実感されます。

肘の骨折ですが、結局は全身の運動をつなげることが肝要だと考えていますので、そういう風に瀬術をします。

その上で、鍼と灸で損傷部位の治癒力アップをはかります。

 

このコラムを読んで来られた新規の方々も、やはり同じようにプレートで固定する手術を行い、週に2ー3回のリハビリを受け、力でギューギュー押されて痛いんだと仰ります。

それが悪いともなんとも思いませんが、和氣香風ではそういう治療方針ではないということです。

できるだけ軽い力で、大きく相手を動かしていく。

これは私が長年修行してきた武術の技法を応用しています。

そこに漢方医学の理論、いくつかの技法を組み込んだものを駆使します。

痛みも感じないのに、なぜか可動域が変わっていく・・・ということは、患者さんが体感された言葉です。

嬉しいお言葉です。

 

運動療法、お灸、漢方薬

あとは、自宅でできる運動療法と、お灸の実践もしてもらうように指導しています。

その方が、確実に治りが早いからです。

和氣香風では、希望される方には漢方薬でのサポートも加えます。

今日は、血行を促進させ、炎症の熱を抑える漢方薬をお出ししました。

病院ではこういう考え方にはならないでしょうね。

肘の骨折に関しては、また機会があれば書きたいと思います。

今までに、武術家の足首骨折スノーボーダーの脊椎圧迫骨折事故による脊椎棘突起が折れる棘突起骨折事故による胸骨骨折ボクサーの中手骨骨折、いろいろ治療してきました。

骨折以外にも、様々な外傷、スポーツ疾患もみたので、そういう症状で悩んでいる方がいれば、何かの参考になればと思います。

怪我でも病気でも、藁にもすがりたい人の藁になれれば嬉しいと考えています。

お気軽にご相談ください。

 

和氣香風 鍼灸担当
山本浩士