肩のお灸で生理も調整!

薬日本堂漢方スクール品川校での「ツボ・お灸レッスン」に参加された方からの報告を頂きました。

更年期から来る生理不順に対し、【肩井(けんせい)】というツボへのお灸をすすめました。
そうして家に帰って実践した翌日、いきなり生理が来たそうです。

 

肩井は、肩のてっぺんにあるツボの名前ですが、肩のツボが生理に効く!?
そう思いますよね。

肩井は、少陽胆経に属し、首や肩、腕のトラブルなんかによく用いられるツボです。

「気血が井戸のように涌き出でる」
という意味合いから【肩井】という名前がついています。

通常の井戸なら、そこへ流れ込む水脈があり、どこかには湧き出る水源がありますよね。

同じように、体内には気血の湧き出る場所があり、それが流れる道があり、さらに井戸へと湧き上がってきます。

これは、漢方医学の身体観です。

肩がこると、井戸から水が出ないことになり、水脈が詰まってしまいます。
逆に、水源が弱まり、水脈への水量が減ると井戸は枯渇します。

前者は「気滞(きたい)」「瘀血(おけつ」「痺症(ひしょう)」、後者は「気虚(ききょ)」「血虚(けっきょ)」「陰虚(いんきょ)」と言い換えられます。

肩井への治療は、そんな井戸と水脈の掃除をして通りを良くする、そんなイメージでしょうか。

更年期の多くは、ホットフラッシュと呼ばれる症状が出たり、イライラしたり、火照ったり、いろんな問題が出ますが、だいたいが上半身への問題として現れます。

ですから、肩の井戸の詰まりを取って、溜まって停滞したものを一気に抜き去ると良いのです。

もちろん、他にも良いツボはたくさんありますが、肩こりや頭痛、のぼせ感などがあれば、ぜひ肩井への灸を試してください。

 

僕がまだ関西在住のころに、やはり生理が来ない女性で、肩こりの酷い方に対して肩井への鍼をしました。

やはり翌日から、急に生理が始まったと報告を頂いた事があります。

他にも、色々と臨床上での話はあります。
体は面白いですね。

本来は、井戸掃除に加え、水源の調整もするとなお良しです。
いくつか水源はありますが、足の裏にある「湧泉」が重要です。

文字通り「泉が湧く」場所!ですよね。
湧いたなら、どこかへ出ていかんとダメです。

その一つが井戸ですね。

これは、「立つ」時のポイントにもなります。

 

そんな明日23日は、久々のお灸レッスンですよ!!

https://www.kampo-school.com/seminar/detail.php?semid=634&schlid=1

年内は、
8月22日、10月3日、11月23日
品川校でのお灸レッスン開講が予定されています。

9月6日は大阪校で、お灸レッスンの予定です。

ぜひ、お灸体験にお越しください。

– くま先生 –