漢方薬の蔵書が増えました。

漢方薬の蔵書が増えました。

・地道薬材
・効く漢方の正体

この2冊!!

2冊とも、和氣香風の取引先の一社である(株)東洋薬行の会長さんが書かかれた書籍で、先日、和氣香風へ寄贈して頂きました。
ありがとうございます!!

 

人には、社会があり、そこにはルールがあります。
これは人道です。
天には天の、大地には大地のルール、法則が存在しています。
天道と地道です。

 

本来植物は、その土地、環境に適応して育ちます。
地道に従った植物ですね。

その中で、薬としての評価があるもの、これを「地道生薬」「地道薬材」と言います。

昔の輸送手段や保存法などを想像すると、その土地にあった薬材を用いる、つまり地道薬材の考え方が発達したのも当然のことと言えます。

漢方医学は、中国道家の医学です。
道家の寺院は、山の中や草木に囲まれた地域に多いようですが、それも納得がいきます。

そんな漢方薬でよく用いられる生薬について解説した書、それが「地道薬材」です。

主たる生薬名とその異名。
良い生薬の選び方、流通の仕方、精製の仕方、産地、効能効果、臨床応用、使用上の注意などなどが書かれ、更に性質別に分類され、しかも写真入り!

サブタイトルが
「漢方生薬の選品と正しい臨床応用」
ですので、まさにその通りの書で、臨床にも活かせそうです。

 

もう一冊の「効く漢方の正体」は、主たる漢方薬について、地道生薬の観点から解説された書です。

サブタイトルが「誰も書けなかった品質の秘密」です!

さまざまな理由で(例えばコスト、あるいは採取不可)本来使うべき生薬ではなく、それに似た代替品で製薬されることがよくあります。
それを「代替生薬」と言いますが、似ているとはいえ別物です。

例えば南国で育ってきた植物を、北国へ持ち込んで栽培した場合、本来の地道には合わないため似て非なるものになります。
ですから、環境を似たようにするため、ハウス栽培や、様々な方法が用いられます。

しかし、道理に合っていない生薬からは、本来の効果が出ない!
それが「漢方薬は効かない」と言われる理由の一つだと言えます。

そういう話が、序文から飛び出してきます。
さすが、品質にこだわりまくる東洋薬行の会長さんの著書。
めちゃくちゃ面白いです。

主に臨床を通しての話が書かれていて、漢方薬を勉強中の僕にもちょうど良い本!

どちらも市販本なので、Amazonでも売ってるのは確認しました。
生薬や漢方薬に興味のある方にはオススメです!! いつも思うけど、東洋薬行さんの漢方愛が凄いですわ。

 

良い蔵書が増えました。
ありがとうございます。

和氣香風でも可能な限り、地道にあった生薬を使い、伝統の製法を守って作られた漢方薬を使っていきたいと考えています。

漢方薬を始めてみたい方、まずは気軽にオンライン漢方相談をご利用ください!

– くま先生 –