尾てい骨の痛み

先日、来日1 週間目のアメリカ人観光客が2人来られました。
来日前に予約のメールがあり、
「数日前に滑って尻もちをつき、それからずっと尾てい骨あたりが痛む。
立って歩くのも辛いので、鍼灸をしてほしい!」
という依頼でした。

来院後、まず動作痛のチェックをしましたが、何をしてもとにかく痛む感じでした。
歩くのは歩けるけれど、しばらく歩くと痛くて休むと。
病院に行ったのか?と聞くと、行っていないとの返答。
彼らは自然療法医とのことで、できるだけ自然の力、自己治癒力などで治したいようです。
画像診断も無いのでなんとも言えませんが、状況から尾てい骨骨折の可能性もあると伝えました。

すると、彼らもその可能性が高いと考えていたようです。
聞くと、彼らは日本へ初めて来たそうです。
せっかく初来日したのに、痛みがあるのは可哀想でなりません。
この後も、関西へ旅を続けるそうなので、少しでも楽になってほしいと思い施術をしました。
まずは、臀部から尾てい骨に向けて、力が集まるように動作圧を加えます。
筋肉系の問題なら、これだけでかなり痛みは改善するのですが、まだかなり痛いようでした。
骨折の可能性も考え、尾てい骨の際に鍼を打ち、鍼の頭にもぐさを引っ付けて「灸頭鍼」をしました。
それをしながら、外気治療を加えて衛営の気を操作。
鍼を抜いて、もう一度動作圧を加えながら下肢を動かすと、中心部の痛みはあるものの動きやすくなったとのこと。
立位になってもらい、前後屈を試してもらうと、最初よりかなり深く曲がるようになっていました。
最後に、外気の調整をして治療は終了。
しばらく痛むことと、旅がまだ続くことも考えて、骨折と痛みに良い漢方薬も出しました。
その後、もう1 人の治療慢性疲労 をして、同じく漢方薬を出しました。

あれから2日後、彼らからメールがありました。
痛みはあるけれど、驚くほど改善していると。

こういう表現の仕方はアメリカ人って感じがします

もちろん、誰もがこんな「dramatic changes」に改善するとは言えませんが、和氣香風ではこういう反応は日常です☺️

彼らは大阪と京都に行くというので、おすすめのスポット、グルメ情報を教えておきました。

良い旅を続けてください。

そうして、ぜひまた日本へ遊びに来てください。