和氣香風の漢方薬について

中医学と漢方

中医学とは、約4000年前に発祥し、歴史に裏付けられた理論と臨床経験に基づいて発展してきた中国の伝統医学です。
風土も環境も様々に異なる広大な中国大陸で、長期にわたる疾病との戦いの経験がまとめられました。

中医学の特徴は、個々の体質や状態・病気の原因に合わせて対処する「オーダーメイド医療」と、病気にかかりにくいカラダを作る「予防医学」にあります。

漢方とは、中国伝統医学をもとに、江戸時代の鎖国以来、独自の道を歩み発展してきた日本の伝統医学です。

西洋医学が「蘭方」と呼ばれていたことに対し、ルーツを中国とする日本の伝統医学は「漢方」と呼ばれるようになりました。

和氣香風では、中医学の弁証(カラダの分析と状態の見極め)法を用いて漢方薬を選定する他、漢方薬と鍼灸を併用されるお客様に対しては、四診で得た情報から、日本漢方の見立ても取り入れ、総合的に判断して漢方薬を選定しています。

漢方相談の流れ

ご来店の方
漢方相談(カウンセリング)では、お一人お一人の悩みや症状、体質や生活習慣などを伺います。あわせて顔色や体型、舌の状態などをチェックいたします。その上で、漢方薬の選定、養生法をアドバイスさせていただきます。
漢方薬と鍼灸を併用される方は、上記に加えて脈やお腹の状態も確認いたします。
オンラインの方
まずは、オンライン問診表をお送り下さい。
その後、メール・LINE・zoom・お電話など、ご希望の方法で対応させていただきます。

漢方薬の形状

和氣香風がメインで取り扱っている形状は煎じ薬とエキス剤があります。
その他、処方によっては丸薬、シロップ剤、錠剤、ペースト剤などがございます。
煎じ薬
専用の袋に入った生薬をご自身で煮出して服用するものです。
草根木皮をそのまま煮出す昔ながらの方法で、保存料や添加物は不使用な点がメリット。
デメリットは、煮出すのに30〜40分の時間がかかるため、忙しい方や面倒くさがりの方には不向きかもしれません。
エキス剤(粉薬・細粒)
生薬を抽出して粉薬、細粒、顆粒に加工したもの。
煎じる手間がなくて持ち運びに便利なため、忙しい方や外出の多い方にはこちらがおすすめです。
乳糖やとうもろこし澱粉などが添加されるのがデメリット。

服用期間について

急性症状の場合
数日で改善されることが多いため、漢方薬を販売する際も大体3〜10日ほどが多いです。

例)風邪、口内炎、急性胃腸炎、急性じんましん、感染症、ワクチン副反応、感染症後遺症など
慢性症状や加齢による不調の場合
「来た道を帰る」つもりで、長く続けて服用することをおすすめします。

例)幼少期からの症状、体質改善、冷え性、アトピー性皮膚炎、更年期不調、妊活など
長く抱えている不調や患っている病気は、快方へ向かうのもそれだけ時間がかかります。
まずは3ヶ月を1クールとして服用し、その後は一緒に相談しながら無理なく進めていきます。