西洋医学は私の専門ではありませんが、身体で起こる事実に西洋も東洋も無いと考えて勉強を続けています。
間違えている知識もあるでしょうが、いま知っている範囲のことを書き、今の事態を乗り越えるための一つの道として「漢方医学」も活用して頂きたい!
そういう思いで、今後も書いていきます。
コロナの脅威は、世に出ている情報からもわかりますが、大事なのは「正しく知識を得て、正しくそれを実践し、無駄に怖がらずパニックにならないこと」です。
ウイルスとは?
感染とは?
免疫とは?
ワクチンとは?
薬が無ければ何も対処できないの?
こういうことを、自分でしっかり学び、あらゆる情報を精査し、自分で考えて、しっかり行動することが不可欠です。
ここ最近、コロナとその対応策についてのコラムをあげていますが、今日は「獲得免疫」という部分に少し注目してみます。
太古の昔から、人はウイルスや細菌と戦ってきました。
ウイルスではなく、「外邪」でも「傷寒」でも「風邪」でも、呼び名はなんでも構いません。
要は「病原体」です。
何らかの病原体に感染することで、体はそれに負けない耐性を獲得してきました。
それが「獲得免疫」つまり「免疫」です。
この免疫機能のおかげで、今も人類は生存できていると言っても良いかと思います。
人の体には「自然免疫」という機能があります。
外からやってきた病原体や、癌細胞などの「自己細胞が変異したもの」に対し、それらを素早く食べる(排除する)働きのことで、「食細胞」と呼ばれる細胞たちが担っています。
生まれ持っての防御力、つまり「先天性免疫」のことです。
余談ですが、免疫というのは「自己」と「非自己」を区別し、異物である非自己を排出する機能です。
例えば「リウマチ」は、「自然免疫」が自己細胞を非自己と勘違いし、攻撃したため起きると考えられています。
こういう疾患を「自己免疫性疾患」と言います。
また、この免疫が過敏に働きすぎると、病原体でもなんでもない「花粉」や「食物」に対して攻撃をすることがあります。
これが「アレルギー」です。
さて。
自然免疫が働くと、今までの細菌やウイルスでは勝ち目がありません。
しかし彼らも馬鹿ではありません。
その免疫に勝つため、新たな変化をするものが現れてきます。
新型の登場です。
例えば「薬剤耐性菌」などがそうです。
そうして、今度は新型が体内に侵入してきますが、逆に今までの自然免疫では太刀打ちできません。
この段階で「感染」し「病気として発症」したことになります。
そのままでは死んでしまうため、免疫細胞たちは新型病原菌の情報を集め、それに対する抗体を作り出します。
これが「獲得免疫」や「適応免疫」と呼ばれる機能で、T細胞やB細胞といったリンパ球たちの仕事です。
そうして、獲得した病原体の情報を記憶し、また同じ病原体が来ても素早く排除することが可能になります。
これを「免疫記憶」と呼びます。
その記憶があるおかげで、感染しても発症しなかったり、軽度で治癒することが可能になります。
新たな免疫を獲得するには、数日を要することも少なくありません。
それまでの間、ほかの細胞たちが、なんとか持ち堪えようと頑張るわけです。
この獲得免疫は「後天性免疫」とも呼ばれ、先天性免疫である自然免疫と協力しあって、体内をパトロールしているのです。
そもそも免疫細胞は「造血幹細胞(多能性造血幹細胞)」から発生します。
造血幹細胞は主に骨髄に存在する細胞で、ここから「赤血球」や「血小板」、そうして免疫細胞である「白血球」が生み出されます。
つまり、血液のもとになる細胞です。
この造血幹細胞が、なんらかの理由で傷害され、赤血球や白血球などの血液細胞が減少してしまうと「再生不良性貧血」と呼ばれる病気になります。
これは、原因が不明のため「難病指定疾患」に含まれています。
白血球は「リンパ球」「単球」「顆粒球(好中球・好酸球・好塩基球)」に別れ、それらが更に細かく分化していきます。
全ての白血球は、それぞれが役割をもって働いています。
そうした白血球たちの連携プレーにより、我々の体は「免疫」を獲得し、様々な病原体への耐性を身につけることが可能になっています。
エイズと呼ばれる病気があります。
これは「ヒト免疫不全ウイルス」が、免疫細胞に感染し、人の後天性免疫機能を破壊します。
それにより、人は免疫力のない状態にされるため、普段なら問題のない細菌やカビに冒されてしまいます。
これを「日和見感染」といいます。
ただし、感染はしても免疫細胞がしっかり作られていると、ウイルスの力と拮抗するため発病しません。
こういう状態を「キャリア」と呼びます。
こういう方はたくさんおられます。
なんらかの理由で免疫力が低下すると、拮抗関係が崩れ、ウイルスが勢力を増してきます。
こうなると症状が出て、悪化をする危険性が生じます。
風邪をひいてもパッと治る身体を作ろう!2へ続く ≫