風邪をひいてもパッと治る身体を作ろう!からの続編です。
インフルエンザやコロナも病原体ですので、感染すれば、免疫を獲得し、それを細胞が記憶してくれます。
免疫機能がしっかりしていれば、ほぼ無症状か、発症しても軽症、あるいはすぐに治癒します。
問題は、免疫を獲得するまでに重症化し、亡くなる方がいるという点です。
これに関しては、新型コロナウイルスに限った話ではありません。
免疫を獲得すれば、あとは自分の免疫力でウイルスを排除できる可能性が高まります。
そのために「ワクチン」の開発が急がれています。
「ワクチン」と言うのは、その病原体の毒性(病原性)を薄めた「生ワクチン」と、病原性そのものを無くしてしまった「不活性ワクチン」、あと「トキソイド」があります。
これらは、意図的に「感染状態」を作り出し、本当に感染する前に獲得免疫を得ようではないか!という考え方です。
毒を以て毒を制す・・・ということでしょうか。
生ワクチンは、病原体そのものは生きているため、免疫を獲得するのが早く、不活性ワクチンは弱いため数回の投与が必要とされています。
どちらにせよ、なんらかの形で一度感染し、その耐性を獲得し、記憶させておく必要があります。
言い換えれば、体の免疫機能がしっかり働いていれば、新型コロナに感染して免疫を獲得すれば良いわけです。
WHOは「新型コロナウイルス感染症」の事を「COVID-19」と名付けました。
これは「SARS-CoV2」というウイルスに感染した疾患のことです。
普通感染に見られる「コロナウイルス」から「SARSコロナウイルス(SARS-CoV)」が生まれ、2002年ごろから中国を中心に「SARS(重症急性呼吸器症候群)」が流行しました。
今回の新型コロナウイルスはその変化版ですから「SARS-CoV2」と呼ばれます。
これは「SARSコロナウイルスの姉妹である」という認識で分類されました。
そこからさらに「S型」「L型」に別れたと考えられ、中には8種類まで分化したという情報もありますが・・・私は感染やウイルスの専門家ではないので、これ以上はわかりません。
ただ、新型ではあっても、全くの未知ではなく、人類は過去に遭遇したウイルスの親族・・・というのはわかりました。
また、まだまだ解明されていないウイルスでしょうから、無防備で感染するのは危険です。
とはいえ、いつ、どこで、どうやって感染するのか?は不確定です。
だから「不要不急の外出を避ける」「3つの密には近寄らない」という対策が取られるわけです。
こういう場合は、「自分が感染しているかも知れない」という前提で、「とりあえず他人にうつさんように心がけよう」という気持ちがちょうどいいですね。
ウイルスは、手から移ることも多いため、「手洗いうがいを徹底」させることで、少しでも体内への侵入を防ぐ工夫が必要です。
免疫力の低下している高齢者や乳幼児、基礎疾患を持っている方と、そのご家族は要注意ですね。
「終息するまで頑張ろう!」
そうは言っても難しいところがあります。
ウイルスは、夏場は不活性化しても、また秋冬に活性化して流行するからです。
インフルエンザが良い例です。
もっと言えば「風邪(感冒)は、季節も時間も場所も問わず感染する可能性がある」ので、避けるのは相当大変です。
危きに近寄らないようにしつつも、自分の免疫機能を常に働かせておくしか道はありません。
ワクチンを打っても、そもそもの免疫機能が弱っていれば負けます。
ましてや、細菌やウイルスは「耐性」を得るので、いずれそのワクチンは効かなくなる可能性があります。
「風邪をひかない」と言うのは、「風邪すらひけない」のか「風邪をひいてもすぐに治ってしまう」のか、ということを考えてみてください。
前者は免疫弱者です。
後者は免疫強者あるいは普通の状態です。
新型コロナウイルスは強いかも知れません。
しかし、感染しても対して発病しない人、悪化しない人もたくさんいます。
「これだけの流感なので、いずれみんな感染するでしょう。だから身体を強くしとこうね!!」
という考え方がいい気がします。
無闇に怖がる必要はありませんし、もちろん油断するのもダメですが、「なす術が無い!」というわけでも無いのです。
何にも先駆けて、自分の免疫を活性化させ、いつでも免疫を獲得出来るように準備しておくことが重要です。
そのための一つの方法として、和氣香風では「お灸」「足湯」「漢方薬」と言ったことを提案している次第です。
漢方医学は、新型コロナウイルスを知りませんが、長い歴史の中で、漢方医たちは細菌やウイルスとも戦い、そこで得た情報を漢方薬や鍼灸法として伝えてきました。
その辺は、以前のコラムを参照してみてください。
自然免疫と獲得免疫が協力するように、西洋医学と漢方医学は協力し合えば良いのです。
それは最強のタッグですね。
何かあれば、まずご相談ください。