ハスと漢方薬と花ハスまつり

先日、妻と一緒に群馬県館林市へ大人の遠足に出かけました。

仕事仕事の日々なので、たまにはこういう遠出にウキウキします。
関西人の私には「浅草」だけでも旅気分ですけどね。

浅草へ出て、そこから東武伊勢崎線の特急りょうもう号に乗り込むと、気分はもう小旅行!

浅草から特急で役1時間、館林駅に到着!


館林には、私も古い旅友が住んでいます。神戸から上海へ向かう「新鑑真号」というフェリーの中で知り合って、それ以来懇意にしている友人。もう20年以上前の話です。
10年ほど前までは年に一度くらいは館林へ遊びに行っていましたが、最近はなかなか行けず・・・

そんな久々の館林は懐かしくもあり、変わった部分に驚くこともあり・・・行って良かったです。

駅へ到着後、館林に住む妻の生徒さん、もう一人の生徒さんとも合流し、一路「つつじが岡公園」へ。
7/10〜8/15まで開催されている「夏の城沼 花ハスまつり」が今日の目的。

広大な蓮池の中を、ボートでクルージングができるそうです。
珍しいですよね! 蓮の池は各地にありますが、その中を舟で入っていけるんです。

この日は大雨かと思っていましたが、大して降られず、逆に曇りのおかげで猛暑を避けることができてラッキーでした。

約30分のクルージングで、大人900円。
これが中々面白くて、とても価値がありました。

 

蓮池クルージング① 出発

蓮池クルージング② 前半(インスタライブ版)

蓮池クルージング③ 中休み

蓮池クルージング④ 後半(インスタライブ版)

やはり蓮は、天気の良い日の方が花も元気があっておすすめです。
ただ、館林は暑いので「熱中症」対策だけは万全に!!

8月15日まで開催されているようですので、ちょっとした夏の思い出にいかがでしょう!?

クルージングのあとは、妻の友人に連れられて観光(買い物?)をして周り、あっという間に夕方に・・・
また館林から特急に乗って帰りました。良い夏の思い出になりました。

〜ハスと漢方薬〜

蓮と言えば!
昨年の晩夏ころ、妻が農家さんから取り寄せた大量のハスの花托。
それから種を取り出し、さらに皮を剥いて、さらにその中にある芯を取り出す作業をしたことがあります。

蓮は生薬として、薬膳食材としても優秀です。

この花托は「蓮房」 ともいい、血行を促進させるそうです。

花托から緑の種を取り出し、その外皮をナイフで剥きます。
すると、白いきれいな実が出てきます。
この白い実は「蓮子」といい、慢性的な疲労、不眠などに良いようです。
食べると水気があってショリショリした食感です。味はあっさりしていて食べやすいですよ。

さらにこの蓮子を乾燥させたものは「蓮肉」と言うそうで、滋養強壮、下痢止め、精神安定などに用いられ、漢方薬で使う生薬になります。
薬膳食材でもお馴染みで、こっちは食べるとナッツのような食感ですね。

さらに、この蓮子から芯を抜き出します。
この芯は、蓮芯や蓮子心ともいい、高血圧 、イライラ、ほてりなど、熱冷ましの漢方薬「清熱薬」として使われています
軽い苦味を感じますが、嫌味はなくて良い味です。

「蓮芯茶」などのように、お茶としてもよく使われるそうです。

花托から芯を取り出す方法(インスタライブ動画)


蓮は面白いです。
夏は、美しい花で目と心を癒やしてくれます。
さらに、葉、花托、実、芯、根っこ、使い道がたくさんあり、お料理にも漢方薬としても大活躍!!

今はまだ花の時期なので、種や蓮根には早いですが、秋以降に見かけたらぜひ買ってみてください。
もし花托が手に入れば、種と芯を取り出してお料理に使ってみてください。

あ、もちろん真夏の間に花も見に行ってくださいね。

目黒区自由が丘 漢方鍼灸和氣香風
鍼灸師 山本浩士