関節痛の鍼灸治療

先日、関西の実家へ帰省した折、数名の方から依頼があって鍼灸治療をしました。

特に関節痛に関しては、みなさん痛みの緩和、動作の改善を即体感され喜ばれました。

ぎっくり腰

来院された時は、前屈すると床から30センチほど離れたところで痛みがありましたが、治療後は筋肉のつっぱり感は残るも、床に指先が触れるまで可動域が広がりました。
また、左右に体を捻った時に生じたピリッとした痛みもなくなりました。
基本的には、鍼を使わず経筋治療(筋肉や靭帯の繋がりを改善させる)を行い、腎虚もあったため腰への鍼と灸を軽く行いました。

その後、以下の感想をいただきました。

おはようございます。
昨日はありがとうございました。
昨夜は熟睡。
夜間尿もなく一度も目覚める事なく。(通常は夜間尿1回)
6時前反対側に寝返りしてた体勢で目覚めました。腰やってからは初めて!
起き始めもベットからの起き上がり&移動もスムーズでした。
腰をかばって他の筋肉が痛くなってるので、教えて頂いたお尻のストレッチと一緒にゆっくり解して行きたいと思います。

外科手術後から股関節に痛みが出て、正座などができなくなった

股関節痛の方は、もともとあった疾患に対する外科手術を行い、その影響から股関節に痛みが出たようです。
病院では、関節痛に関しては何もできることが無かったそうで、痛みが治らないまま長い年月がたっていたようです。
茶道の先生ですが、立ったり座ったりすることが難しいため、茶道から離れていたようです。

鍼が怖い方なので、鍼は刺さず皮膚に軽く当てる程度で治療を行います。
あとは、関節と靭帯、筋肉の動きを改善させるため、足首から膝、股関節、腰へと動きを繋いでいきました。

治療後、最初は痛みへの恐怖から恐る恐るではありましたが、自力で正座をして自分の足で立つことができました。
重心の微調整をしながら、何度か屈伸運動をしてもらううちに、支えがなくても正座をすることができるまで回復しました。

医師から、関節痛は治らないと言われていたそうですが、そんな事はないことをわかっていただけました。

 

若い頃から繰り返した捻挫により関節が変形し、慢性的な足首が痛む

学生時代からのスポーツなどで足首の捻挫を繰り返し、片側だけ関節に変形が見られました。
変形を治すのは難しいですが、歪んだ重心、軸線を変える事は難しくありません。
足関節への微弱な圧迫と牽引を加えながら、足底から腰まで動きが繋がるように動かします。
これだけで、長年悩んでいた足首の痛みがほぼなくなりました。
もちろん完治ではありませんので、セルフケアの方法を教えて終了しました。

 

癌や慢性疲労症候群など

抗がん剤の副作用による下肢の痺れ、身体の怠さ、身体の痛みへの治療もしました。
まず、脈診と腹診をしながら、必要なツボに銀鍼をあてて、そこへ気を集めて流し込むようにします。
それから、衛気を調整する外気治療をしっかり行うと、触ってもいないのにお腹の中がどんどん熱くなり、内臓が動く感じがすると言われます。
あとは、お灸をしっかりおこない、もう一度「気場」を調整して終わりました。
痛みや痺れがなくなるわけではありませんが、治療後は楽になるというので帰省のたびに継続鍼療をしています。

その他、慢性疲労や慢性疾患の治療も行いました。

 

不定期ではありますが、月に一回、2ヶ月に一回程度、兵庫県西宮市へ帰ります。そこでも、このように鍼灸治療を行なっています。

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