こんにちは、鍼灸担当の山本浩士です。
先日、妻が新型コロナと漢方薬についてコラムを書きました。
⇒ コロナ後遺症は漢方薬でスッキリ
今日は、新型コロナと鍼灸の面白い症例がひとつ増えたので共有したいと思います。
先日、イタリアの友人からメッセージが届きました。(ご本人の許可を得て、一部使用させていただいております)
81歳のお母さんが、新型コロナに罹患して入院中であると。
命に別状はないけれど、低酸素状態が続いているので、何かサポートをしてほしい。
そういうお願いでした。
そこで、私は鍼灸の「接触鍼」の応用で、友人のお母さんに鍼を打ちました。
⇒ 小児の治療とその歴史
⇒ 鍼は刺すだけに非ず
この友人には、以前別の症状で同じように遠隔の鍼治療をしたことがあり、彼女はその効果を体験していたことから今回の依頼へとつながりました。
例えば、パソコンに詳しい方なら、ネット通信さえ繋がっていれば、遠く離れた場所のパソコンを操作することが可能なことはご存知でしょう。
遠隔鍼は、それと似ているかもしれません。
2日間、遠隔鍼をした後、お母さんの症状が随分と良くなり、特に検査も必要ないという医師の診断が出たそうです。
もちろん、何もしなくともお母さんの症状は自然と回復したことでしょう。
ただ、気血経絡の理論から考えれば、遠隔鍼の効果もあっただろうと推察できます。
なんにせよ、回復したのだから、それが一番良いことです。
数年前、姉の職場仲間が「ぎっくり腰」になり、姉からヘルプのメールが来ました。
そのときも、同じ要領で遠隔鍼をしたところ急に立って歩けるようになったので、病院へ行って診てもらうよう伝えたことがあります。
また、カナダ留学中の姪っ子から、膝を怪我して痛いので助けて欲しいとメールがあり、やはり同じようにして歩けるようになったということもありました。
漢方医学は「気の医学」ですから、こういうことは怪しくも、不思議でもないのですが・・・
一般には胡散臭く思われるので、普段は言わない話ですが、今回はこうしてメッセージもたくさん頂いたので、ひとつの症例報告として使わせて頂きました。
友人のお母さんは、新型コロナに対する全ての検査をクリアし、今はホッとされたようです。
本来なら漢方薬も送ってあげたいのですが、イタリアへ医薬品を送るのはかなり難しいんですよね・・・仕方ありません。
これから、ますます寒くなり、空気も乾燥してきます。
呼吸器のトラブルが増えてきますので、漢方薬とお灸をぜひご活用ください。