2026年は水運太過

🐻です。

妻に「今年は水運太過なの?」と聞かれ、少し運気を説明しました。
(2019年にも、似たようなことを書いていました。 https://kakikofu.com/knowledge/黄帝内経にみる運気/ )

目次

漢方医学における運気

漢方医学における運気というのは、古代の天文学および気象学、それに連なる医学のことです。

現代でも「気象病」がありますよね。
気象、天候と健康は繋がっています。
このことを、昔は「運気」という形で表現していました。

漢方医学は「気の医学」ですから、森羅万象の気の働きを見て、その法則に気づいた人たちが言語化、理論化して今に伝えられてきました。

つまり運気とは「気の運動、変化」です。
天の気、地の気、これらに人の気は影響を受けながら生活し、そうして社会もまたその影響の元に存在すると考えていきます。

漢方医学を学ぶということは、いわゆる医学のみならず、天文学、気象学、地理学、物理学、地政学といったものも含まれてくるのです。

黄帝内経の中に、

天元紀大論篇
五運行大論篇
六微旨大論篇
気交変大論篇
五常政大論篇

などの項目があり、そこには天地の気の運行と病気について詳しく説明されています。
かなり難解ですが、好きな人は読んでみてください。

2026年は「丙午」の年

暦を見ると、2026年は「丙午」の年です。

甲乙丙丁戊己庚辛壬癸

これを

天干あるいは十干

と言います。
日や年月、方位、角度などの順序を表す記号として大昔に作られました。

やがて、1ヶ月を3分割し、10日を1サイクルと定め、3サイクルで一月(30日)を表すようになりました。
要は1~10の記号です。

もう一つが、

子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥

これは

地支つまり十二支

です。

今年は「午年」なので「馬」のグッズや神社が注目されていますが、本来の干支は動物などは無関係です。
これも「日付」を表す記号として用いられました。

やがて、古代人が天体を観測し、天体にある赤道を12等分し、それを1年に定めました。
十干で1月が示され、十二支で1年が示されるようになりました。

そうして、10と12の組み合わせが60で一巡することから、そこを「還暦」とするようになりました。

そうして、それらに他の自然観や五行論などが組み合わさり、さまざまな意味や解釈が加えられて、その年の運勢、運気あるいはその人の人生の栄枯盛衰を見るためにも使われるようになりました。

黄帝内経の成立は後漢とされているので、その内容は複雑かつ難解なものに発展しています。

そこを基準にして、話を進めてみます。

「丙(ひのえ)=火の兄)」と「午」が組み合わさった一年で、エネルギーがとても強く物事を変化させる年として何かと話題です。
午は「真昼」であり「南」を示しています。

午前午後の「午」や地図に書かれる子午線の「午」としても、みなさんに馴染みのある記号です。

南であり正午ですから、明るい、暑い、そのようなイメージもわかりますね。

だから、丙午は激しく強いと言われる所以です。

丙の年は水運太過

黄帝内経の「気交変大論篇」には「丙の年は水運太過」とあります。
甲乙丙丁戊己庚辛壬癸、これを「天干(てんかん)」といい、それぞれに火とか水といった五行が当てはめられ、甲=土、乙=金、丙=水・・・と、五行が巡ります。

そうして、五行の性質の気の強弱を「太過(たいか)=強=その影響大」と「不及(ふきゅう)=弱=その気を剋する気の影響大」と表し、それも毎年交互にやってきます。

2025年は金運不及

2026年は水運太過

2027年は木運不及

2028年は火運太過

と順番に巡ってくることになります。

水運太過は、水の気、陰気が強い年ですよ、という意味です。
水の気が強いということですから、雨が多い、湿気が多い、水害に注意と考えられますね。
人体では、むくみ、関節痛、腎臓病というものに注意しましょう、となります。

水運太過の年は、前半(大寒から大暑)=少陰司天、後半(大暑から次の大寒)= 陽明在泉と定められています。
少陰司天は「熱」、陽明在泉は「燥」と書かれています。

つまり、2026年の前半は水と熱、後半は水と燥、ということです。
春夏は蒸し暑く、残暑も厳しいかもしれず、秋は雨や台風も多くなり、今年も四季ではなく二季になるかもしれません。

2026年は「一白水星」

さらに、九星気学では2026年は「一白水星」ですね。
やはり水の年だと言えます。

一白が表すのは、子の刻、冬至、これは「寒冷」を表します。
冷やし、硬め、収斂させるのです。
そうして、外に発散しないように、内側にエネルギーを蓄えることを表します。
いわゆる「一陽来復」です。
陽気は内側に秘められていますが、外側は寒いのです。

こうした「水」の年は、「腎」の影響が強まるので、相剋関係にある「心」の力が弱められる年とも考えられています。

現代生理学でも、腎臓と心臓は強い関係があり、腎不全になると心不全になりやすく、心不全になると腎不全になりやすいのです。

ですから、妻には心を養い、心と腎のバランスを保ってもらいたいです。

丙午は確かに「火」かもしれませんが、それ以上に「水」の影響もある、漢方医学ではこのように考えていきます。

夏は暑く、冬は寒く、春秋は雨も多く蒸し暑い。

季節もカレンダーより早くやってくる(太過の影響)かも知れません。

ですから、やはり腎臓病、心臓病、関節痛などには注意ですね。

さらに強すぎる水は「土」にも悪影響を与えます。(水侮土)

ですから「消化器」の不調にも要注意となります。

気象では、台風や洪水、豪雨や豪雪、猛暑に注意。
健康では、循環器疾患と腎疾患、あとは関節痛や骨粗鬆症、リンパ浮腫、頻尿、脳血管障害などに注意。

だから今年は

無理せず、巡らせて、静かに心身を養う。

これを忘れず、日々少し体を動かして、関節もしっかり可動させ、気血を巡らせましょう。

腎は腰を温めて、脾はお腹をよく揉みましょう。

心は静かに座り、瞑目し、深呼吸をじっくり味わいましょう。

養生としての漢方薬や薬膳は、こうしたことを目安に組み立てても良いかもしれません。

火の年に見えて、実は水の年。

漢方医学では、こんなふうに自然を見ていきます。

ちなみに、妻の生まれ年は「五黄土星」で、私は「六白金星」です。
2026年は一白水星が中宮に鎮座します。
そうすると、五黄は離火、六白は坎水に位置します。

妻は、今までの努力が開花し、協力者も増えて目標達成に向けて大きく進める一年ということになります。
私は、逆に難が多く、とにかく試練の一年となるようです。

しかし、協力者の助けを得て、初心を忘れず、無理をせず、力を蓄えながら耐えることができれば、良い一年になるよ、ということです。

こういうものは、解釈次第でもあり、ようは自分の心一つなのです。

どんな運勢であっても、浮つかず、慢心せず、利己的にならず、かといって卑屈にならず、前を向いて謙虚に楽しく、人との和を作っていけば、それで運気は変わるのです。