鍼は漢方医学のひとつです。
しかし「鍼≠漢方医学」です。
鍼は金属の針でしかなく、道具に過ぎません。
しかも今は、工場で作られる使い捨て鍼が主流です。
今も日本には、昔ながらの手作りで鍼を作る職人さんがおられます。
そういう鍼は、作られる段階で作り手の情報(想い)が入るので別物になります。
機械で作るおにぎりと、手で握るおにぎり。
おにぎりはおにぎりでも、別物です。
もちろん、機械にも作り手の気持ちはこもりますが、手作りのものとは情報の濃さが異なります。
現代医学の整体観で鍼をすれば、それは現代医学の鍼です。
気の世界観に基づく漢方医学の整体観で、現代医学の道具や技術を用いれば、それは漢方医学の手術です。
ちょっと乱暴な説明ですが、大事なのは、どんな整体観、理論、世界観をもって道具や技術を扱うか!?です。
物事は、見る人の整体観、身体観、世界観によって全く異なります。
そういう認識が大事です。
– くま先生 –