ギックリ腰

ギックリ腰と思われる女性が、友人に連れられてやってきました。
まっすぐ立てず、歩くのも辛く、椅子に座るのもきつい状態でした。

ベッドには腰掛けられたので、まずはその状態から施術スタート。


愛用の銀鍼で、まずは手首の経穴に触れ、そこから操作開始。
「子午鍼法」と言います。

ギックリ腰なんかは、だいたいこれで動けるようになります。

だいたい10秒から20秒くらいでしょうか。
動きをチェックすると、来た時より前屈が出来てきました。

捻りがまだ辛そうです。
つぎに「奇経鍼法」に入ります。

帯脈の操作を中心に行います。

これも1分以内の接触鍼です。
刺す鍼は使いません。

この段階で、ゆっくり立って、最初は座れなかった椅子に座れるようになりました。

ここからは、鍼は使わず、手での操作を行います。
足からの操作で、腰の動きを変えていきます。

1〜2分の操作を終え、立って歩いてもらいます。
痛みはあるものの、ほぼ一人で動作が可能になりました。

この段階で、ほぼ治療は終了。

あとは、まだ違和感が残る部位へ、「炭酸ガス経皮ペースト »」を塗布し、衛気(人体を守るバリアのようなもの)の調整をすると、かなり腰が暖かく感じられたようです。

本人も驚くほど、ここからさらに痛みが消え、動きがスムーズになったようです。
ここで治療は終了。

治療時間は15分程度でしょうか。

あとは、養生法として「足湯 »」を教え、「立ち方 »」の指導もしました。

帰りは、うちの前の坂道を、一緒に来た友人と共に歩いて帰っていきました。

さっそく、寝る前に足湯をされたそうで、グッスリ眠れた上に、腰もかなり楽だと報告を頂きました。

良かったです。

痛みや、痺れなどが残る場合は、漢方薬の出番です。
併用することで、グッと早く改善していく例をたくさん見てきました。

このように、鍼は刺すだけが能ではありません。

「鍼は怖いけど、身体を治したい」という方は、まずご相談ください。

また、炭酸ガス経皮ペーストを自宅で試したい方、立ち方や歩き方の講習を受けたい方、まずお問い合わせください。