2025年イタリア人夏期講習

和氣香風、鍼灸担当の山本浩士です。

妻が手術をした25日、
https://kakikofu.com/knowledge/after-lvad-implantation-surgery/
イタリアのジェノバから生徒たちが来日しました。

彼らの予定は、手術が決まる前から決定しており、どうなるかと思っていましたが、うまいぐあいに色んな予定が動きました。

手術翌日からはCCUにいたため、面会時間も限定されていました。
そのため、私も朝から通常通りに仕事をしていました。

26日は、閉店頃に来てもらい、まず挨拶だけをしました。
イタリアンの友人たちが来るのは2019年4月以来。
今回も合計4名、そのうちリーダーは変わらず、あとは初来日は3名!!

みんな、昨年私がジェノバへ行った時に、とても親切にしてくれた仲間です。

イタリア人来日
イタリア人への春季講習二日目
イタリア人への春季講習三日目
イタリア人への春季講習最終日+おまけ

みんなには、研修も大事だけど日本を肌で感じ、たくさん美味しいものを食べ、たくさんお土産を買って帰ってねと伝えました。
私はその後、妻に会いに行きました。
本格的な研修は27日からです。

27日は、午前中に臨床見学に来てもらいました。
患者さんの了承を得た上で、私の施術風景を実際に見て、写真と動画も撮影して勉強してもらいました。

28日は月曜なので定休日。
午前中に品川駅で合流してから、北品川にある「一心寺」へ「焙烙灸と祈祷体験」に行きました。
この寺は、私の親友の母の実家でもあり、私も懇意にさせてもらっています。
https://kakikofu.com/knowledge/digression/spring-doyo/

本堂へあがり、みんなで焙烙灸を体験し、そのあと御住職に祈祷をしていただき、
さらに手作り弁当もいただいて終了。
そのあと、近くの公園で弁当をいただき、ながら焙烙灸に対する質疑応答をし、そこから親友に連れられてカフェで一休み。
なんせ暑すぎる1日で、イタリアンたちもかなり参っていました。

一心寺・焙烙灸:レナート作

一旦そこで解散し、私とリーダーのレナートは品川で人と会うことに。
「一般社団法人 日本小児はり学会」の井上会長の希望で、レナートと引き合わせるのが目的です。
https://shonihari.jp/

1時間半ほど、とても有意義な会談ができました。
今後は、海外の友人たちに声をかけながら、小児はりを世界に広める活動のお手伝いができればと考えています。

その後、私とレナートは妻に会いに病院へいき、数年ぶりの再会を妻も喜んでくれました。

31日は定休日を利用して、午前中に実技研修。
昨年のイタリア出張で教えたことを、もっと掘り下げた内容と技術を伝えました。
とは言え、一回ではわからないはずなので、動画の撮影も許可してイタリアでも研究してもらうよう伝えました。

(昨年のイタリア出張)
https://kakikofu.com/knowledge/イタリア出張2024/


午後から二子玉川へ移動し、ランチと買い物ツアーです。
空港や観光地でも土産は買えますが、そういうものではないものが買えるので、色々と案内しました。
ランチは、妻もお気に入りの寿司屋さんへ。
日本にきて、まずイタリアでも話題のスシローへ行ったそうです。
スシローの寿司もイタリアで食べる寿司より良いというので、ここの寿司はどうだ?と聞くと、
海の香り、魚の旨みが強く感じられておいしい!!
とても感動してくれていました。

そのあとは、地下街でお菓子屋や食材やらをあれこれ買って、この日の研修は終わり。

8月1日は、午前中にレナートとの一対一での稽古。
ここでは、他の生徒たちには教えていない部分、私の日々の訓練を伝授しました。
そうして、その訓練がどういう領域に入っていけるのかを彼に体験してもらいました。
私が20年前に、師匠と出会い、私の技が何一つ通用しないことに衝撃を受けたように、彼もまた私との稽古で衝撃を受けたようです。

今はわからなくても、一度体に通しておけば、その段階に入った時に自然と「あぁそういうことだったのか」とわかるようになります。
だから、今回はとにかく体験してもらいました。

そうして二人でカレーうどんを食べに行き、他の仲間と合流。
自由が丘でお気に入りの店につれていき、そこでもショッピング。
あれこれ買うだけ買って、和氣香風へ戻って最後の研修。

肩の痛み、腰の痛み、膝の痛み、内臓の病気、とにかく色々と治療技術を見せ、写真と動画を撮らせて、あとはそれぞれに体験してもらって今回の夏期講習は終わりました。

予約していた居酒屋へ移動して、お疲れさん会をしました。

2日の午後、レナートだけ稽古に来ました。
次、いつ会えるかわからないので、今伝えられる全てを伝えました。

まだ誰にも教えていない、小太刀の技もひとつ伝授して全てを終えました。

3日、私の仕事が終わる頃、みんなが別れの挨拶に来てくれました。
本当に短い時間でしたが、とても賑やかで楽しい時間が過ごせました。

私がイタリアへ行けるとするなら、妻の心臓移植が終わったあと。
病院の許可が得られれば、夫婦でジェノバ出張にいく。
彼らもそれを待ち望んでいてくれて、そのための計画をすでに考え始めていると教えてくれました。

妻の件もあって、心身ともに弱っていたところ、彼らのおかげで元気をもらって救われました。
本当にそう感じます。
ありがとう。

来年?再来年?また東京に来てください。
そうして、数年後私と香里がジェノバへ行きます!!

日本滞在の日々:レナート作