最近、コロナ支援ということで、ネットから全国の気になるものを買っています。
先日は辻利茶舗さんの煎茶、昨日は種子島HOPEさんのジェラート。
応援という形ではありますが、全国の珍しいもの、美味しい物との出会いも増え、それはそれで楽しく感じています👌
《経済社会における気血》
人体も経済も社会も「生き物」です。
つまり、「気血の流れ」が重要です。
経済における血は「お金」ですね。
人の意識と、それに伴って動くお金の流れが経済を動かし、社会を動かしています。
漢方では「気血の停滞が病気を生む」と考えますが、社会も同じです。
社会に閉塞感が漂うと、気持ちも塞がり、何か物を買うという行為も減退し、経済が閉塞してきます。
経済・社会における「気滞・瘀血」です。
良い流れではありません。
《知覚の盲点》
人は、五感を使って、体の外の世界の情報を集めています。
集めた情報は、受容体から神経を経由して脳へいき、そこで必要な情報を精査し、認識しています。
そうして、見たい情報だけを見るようになります。
必要がない情報は無視されるということです。
つまり、見ているようで見えていない、という現象が起こります。
スマホ歩きが危ない理由も同じです。
このコロナ騒動でも、多くの人が影響を受け、過度の心配性になり、冷静さを欠いている人も見受けられます。
よくよく自分で考え、じっくり調べるとわかることでも、見えなくなってしまいます。
感覚の盲点、意識の盲点です。
「知覚的な見落とし」「心理的な盲点」とも言えます。
反対に、それが気になると、そのことだけが情報として入って来やすくもなります。
例えば、子供ができると、子供服の店が特に目に入るようになったり、ベビーカーOKのカフェが目につくようになったり・・・と、人はその情報を強く認識するようになります。
コロナ問題も良い例です。
逆に、それだけを見ようとすると、他のことが見えなくなり、さまざまな見落としをする可能性も高まります。
良い悪いではなく、脳の仕組みとしてそうなっている・・・ということでしょうか。
何事もバランスよく!が大事です。
《人は外の世界に影響される》
外の世界の出来事は、人の精神活動にも大きな影響を与えます。
今なら「新型コロナウイルスと、それに絡む様々な出来事」に、殆どの人は影響されています。
僕もそうです。
たとえニュースを見ていなかったにしても、社会生活をしていると今までとは違う何かに気付くものです。
良い影響なら元気になり、病気や痛みもスッと回復していくでしょうし、逆に悪く影響すれば悪化する、ということです。
悪い精神的ストレスは、自律神経の機能を乱し、色んなトラブルを起こす引き金にもなります。
周りが見えなくなり、他のことを考えたり、別のアイデアを閃くことも難しくなり、さらに精神的に窮屈になり苦しくなっていく・・・
これは一つの「気滞」と言えます。
気滞はやがて瘀血、つまり経済の失速を生み出します。
《意識すればそれがやってくる》
「コロナ支援」という活動のことを知ると、あちこちでそういう活動が起きているのに気がつきます。
また、近所で頑張っている店を応援しよう!という気持ちもおこるかも知れません。
今までと違う視点を持てば、今までと違う世界に気がつきます。
人は、特に何も探そうとしない時の方が、何かに気がつきやすいものです。
精神的な気滞があれば、一旦それを手放して、なにかを探そうとしたり、なにかをしようとしない、ということをすると良いかも知れません。
そういう時の方が、新しいアイデアも閃きやすいものです。
外出自粛で仕事も減り、学校も休みで暇・・・
という今は、新しい何かに気がつき、閃くチャンスとも言えますね。
《人と社会》
阪神淡路大震災と東日本大震災のときに、社会というのは生き物で、人と同じなんだと気づきました。
地震や津波での物理的破壊は、例えば「骨折」です。
破壊により命、仕事、お金・・・こういった「気血」が不足します。
物理的な治癒に必要なのは「血」です。
お金は血です。
その巡りが絶たれれば死にます。
だから、気血、経済は「巡ってなんぼ」なんだと、被災地で痛感しました。
人の気持ちが抑制されると、街全体もなんとなく鬱々として、さらにその街の鬱々感に人は感化されていく・・・という現象も見てきました。
様々なトラブルが、あちこちで勃発しました。
国全体の社会、経済もあれば、一つの家庭の中での社会、経済もあります。
とうぜん、個人での社会と経済もあります。
「全体と個」というのは密接に関連していますので、個を見て全体を知り、全体を見て個を知る、という感覚も大事かも知れません。
大きな社会としての「気滞瘀血」を解消させるひとつの手段が「コロナ支援」でも良い・・・と考えています。
あまり買いすぎると、個の気血が「虚(減る)」になり、やがて「滞」となるのでダメですが、許容範囲での使用は大事ではないかなと思います。
《漢方理論を活かす》
昔の医学書に、「陰陽・五行を掌握し、医学の道を深めれば、一国を動かす宰相になれる」というような事が書いてあり、感動した覚えがあります。
漢方医学の基礎理論は、何も医学だけの世界では終わりません。
国を動かすだけの力を持てるというのは、良くも悪くも強力です。
個の気血を巡らせ、家庭の気血を巡らせ、地域の気血を巡らせ、国の気血を巡らせ、世界の気血を巡らせる。
それは、めぐりめぐって自分のためにもなり、コロナ騒動を乗り切り、新しい時代を迎える一歩となる、そんな風に思っています。
漢方で学んだことは、もっと広い世界、社会に応用されて良いと思います。
この懐の広さが、いわゆる「現代医学」との相違点だと思っています。
また何か気になるものを見つけたら(お財布と相談しながら)買いたいと思います😆