こんにちは。漢方担当のかおりです。
とうとう緊急事態宣言が発令され、より緊張が高まる都心部。
こんな時だからこそ、漢方医学の知恵をうまく利用して自分の身は自分で守りましょう。
飲む除菌剤「板藍根」
これまで予防におすすめしてきた板藍根は、和氣香風でも何とか確保してきましたが、ついに完売。問屋に無いんです。大手のみならず中小の漢方メーカー、全て、板藍根の在庫が無くなりました。
これは漢方史に残る事です。
板藍根は、漢方で清熱解毒薬に分類されます。
簡単に言うと、「飲む除菌剤」でしょうか。
「うがい・手洗い・板藍根」と私は勝手に合言葉にしていますが、菌やウイルスを洗い流す、解毒するもの。漢方界の抗生物質、抗ウイルス剤と言われています。
特に喉などの粘膜に炎症を起こしやすい人におすすめです。
今回の新型コロナにどこまで予防効果が期待できるかは定かではありませんが、漢方医学・中医学では、鉄板です。(※日本では板藍根は食品に分類されます)
板藍根が無くなった今、我が家では、同じ清熱解毒薬に分類される白花蛇舌草や半枝蓮を含有する中医サプリで対処を始めたところです。
飲むマスク「玉屏風散」
他に予防でおすすめの漢方薬と言えば、玉屏風散です。
黄耆、防風、白朮の三味から成る玉屏風散は、
「玉ぎょく」で出来た「屏風びょうぶ」という意味の処方で、体表に屏風を立てて、外邪(ウイルスや菌など)から身を守るというものです。
この処方の主成分である黄耆は、体表の気(衛気)を丈夫にし、免疫力を高める他に、汗の出過ぎを止める作用もあります。
そして、この黄耆の作用を増強させるのが、防風です。衛気(屏風)を強くする黄耆に対し、防風は体表にやって来た邪気を追い払う役目。この2つの対薬(組合せ・相性)はとても良いのです。
玉屏風散は簡単に言うと、「飲むマスク」「飲む防護服」でしょうか。自身の免疫で、ウイルスの侵入を防ぐのです。
【こんな人におすすめ】
□疲れやすい
□風邪をひきやすい、風邪をひくと長引く
□季節の変わり目に身体がだるくなりやすい
□花粉症がある
□アレルギー体質
手っ取り早く、予防したい!
という方には便利でおすすめの処方です。
主人から教わった中国の新型コロナに中医学で対応するガイドラインの日本語訳を見せてもらいましたが、予防期の漢方処方に玉屏風散と清熱解毒薬などが一緒に用いられていました。
https://note.com/mikip/n/na57141d9730f
基本的に漢方薬で体質改善・免疫力を高めるには、自分の身体に合った処方を飲むのが一番!
処方は人それぞれ違うものです。
根本からしっかり体質改善を目指される方は、
ぜひ和氣香風のオンライン漢方相談をご利用下さい。
漢方医学の知恵を使って
コロナに負けない身体づくり&体質改善しましょう。