クーラーの効いた部屋で寝る時は

和氣香風 鍼灸担当の山本浩士です。

梅雨も終わり、連日のように猛暑日が続いています。
熱中症対策がとても重要な時期に入りました。

ここ数日は、熱帯夜も続いています。

私の実家は、夜には冷たい山風が吹き込んでくるところだったので、窓さえ開けていればクーラーは特になくても快適に寝れました。

都心部に住む今は、さすがにそうもいきませんね・・・

こういう時はクーラーをつける方が良いのですが、
クーラーをつけて寝た翌朝「身体がだるい」「首が痛い」「関節が痛い」というような経験はありませんか?

今日は、そんな話を少し。

《未来のためにタネをまく》

以前「夏は陽気を養う」という話をしました。

夏に陽気が損なわれると、秋冬にそのダメージが出てきます。
秋冬に陰気が損なわれると、春夏にそのダメージが出てきます。

タネを撒くのと同じで、春に撒いて夏に芽が出て・・・というように、未来の結果のためにタネをまくことが大事です。

悪いタネ・・・つまり不摂生をすればその結果はやがて出ますし、良いタネ、つまり養生をすればその結果もやがて出ます。

全ては因果なので、良し悪しでは無いのですが、どうせなら自分にとって嬉しい未来を作るために、今、良いタネをまきたいですね。

今、自分のおこなっている行動、言動は、未来という結果への原因作りですね。

《ホメオスタシス》

人間の体には「恒常性(ホメオスタシス)」機能が働いています。
常に一定の値を保てるように、内部環境のバランスを取る機能ですね。

傷が出来れば治し、
細菌やウイルスが侵入すれば排除し、
血圧が高ければ下げ、
身体が冷えれば体温を高め、
発熱すれば解熱し、
毒や異物が入れば排出・解毒し、
血糖値が高ければ下げる
・・・というような機能です。

人がいちいち意識せずとも、体が自然と行ってくれているシステムです。

陰陽論と同じで、陰に傾けばやがて陽が強くなり、陽に傾けば陰が強く出てきます。
夏至に至れば、陰気が増え始めて冬至へ向かいます。
冬至に至れば、陽気が増え始めて夏至へ向かいます。

春と秋は同じような気温だとしても、春は陽気が増えていく過程、秋は陰気が増えていく過程なので別の季節です。

こうして陰陽は常に揺れ動き、変化をしながらバランスを取っていきます。

夏は暑いです。
嫌でも体温が上がります。
だから、体は血管を拡張させ、発汗により体温を下げようとします。

冬はその逆ですね。
体温が奪われるのを防ぐために、血管を収縮させ熱の放散を防ぎます。
また、体温を上昇させるための行動をおこします。

これも陰陽のバランス機能です。

夏はクーラーにあたり、氷で冷えたジュースやビールを飲み、アイスやかき氷を食べる機会が増えます。暑いのでそれも時には必要ですが、これらは体の熱を過剰に取り去ります。

つまり「冷えすぎる」ということ。

そうすると、ホメオスタシスは「体温を上げろー!」と働くので、結果として「火照る」ということになりかねません。

例えば、お風呂に入ったあと「湯冷め」を防ぐ方法の一つに「足に冷水をかける」というものがあります。

お風呂で汗をかき、そのままでは体は冷える方向に進んでいくため湯冷めしやすくなります。
そこで、末端の足先をギュッと冷やすことで「体温の上昇」をさせようと機能します。
だから、長い時間ポカポカした状態が続きやすいのです。

例えば、熱中症対策としてクーラーをつけたなら、そこではアイスコーヒーではなくホットコーヒーを飲みましょう。
特に、体の外を冷やしても、内は冷やさないことが重要です。

これもバランス関係です。

《寝る時は首を冷やさない》

私は、前職がスタントや殺陣、アクションの指導や出演でした。
高いところから飛び落ちたり、階段を転がり落ちたり、火だるまになったり・・・そういうことが日常ですね。

頸椎損傷、腰椎ヘルニア、筋肉や靭帯の損傷、は怪我とも考えず「当たり前」ぐらいの感覚でした。
おかげで、ボロボロになりますよね・・・

余談ですが、そんな私の体を回復させてくれたのが一人の鍼灸師でした。
そこへ通い、ヘルニアもかなり回復し、さまざまな怪我も鍼で治される中、ある日の治療中「私も鍼灸師になりたいんですが!」と相談すると笑顔で「いいねー!」と学校を紹介してくださいました。

そうして今があるのですが・・・これも因果ですね!

ただ、やはり古傷は時々痛みます。
油断すると首の痛みからの頭痛、ギックリ腰、膝の痛みなどは出てきます。

特に夏場はクーラーの影響が大きいです。
クーラーをつけて寝た朝、起きると身体はだるいし、筋肉は硬いし、関節の動きも悪い。
時には古傷が痛むこともしばしば。

寝る時、クーラーにタイマーをつけるのも大事ですが、夜中に暑くて目覚めることもあります。
それは睡眠が乱れることにもなります。

逆に、ずっとつけていると、朝起きた時のだるさを感じます。
寝ている時に、身体が冷えて、筋肉が緊張して血管を収縮させ体温が奪われるのを防ぐためですね。

この辺のコントロールはなかなか難しいですね。

そこでお勧めは、

「クーラーつけて寝る時は、首にタオルを巻いて寝る」

ことです。

簡単ですねー!

私は、汗もかくのでスポーツタオルを巻いています。
これをせずに寝ると、朝は身体が硬く、だるく、古傷の首が痛むんですよね。

タオルを巻いて寝ると、朝がすごく楽!!

もちろん、温度管理も必須ですが、タオル有る無しを比較すると、首のタオルで寝た時の方が遥かに楽!!

理想的には「足首にもレッグウォーマーをつける」といいですね。
最初は暑苦しく感じますが、クーラーの効いた部屋ではむしろ快適に感じるかと思います。

末端から冷えるので、そこを保温しておくことで、血流障害を緩和させ、それにより筋肉などの柔軟性も保てます。

《昼間の暑さ対策》

あとは昼間、活動時間帯の暑さをなんとかしたいですね。
日傘や帽子、直射日光を避けるため薄手の羽織りもの、携帯出来る小型扇風機、色々ありますね。

その中でもオススメなのは

「ペットボトルに水を入れて凍らせ、暑く感じれば「耳」を冷やす」

という方法です。

これは、気功の老師から学んだ方法ですが、かなり良いです。

どうしても「頭部」には熱がこもりやすく、暑さを感じます。
そこで耳を冷やして、その熱をとってしまうわけです。

ただ、何かを飲むときは「温かいもの」もしくは「常温」が基本です。

外を冷やし、中も冷やすのだけは避けたい!!
身体の中が冷えると、免疫も下がりますしね。

新型コロナで煩い今の時代、自分の行為で自分の免疫をわざわざ下げるのは愚行と言えます。

新型コロナは「ウイルス性の風邪」と厚生労働省から発表されています。

つまり「ただの風邪」です。
言うまでもありませんが、そもそも、風邪に効くワクチンや特効薬はありません

新型コロナだけに限らず、普通のコロナ、インフルエンザ、そのほか山ほどあるウイルスや細菌から身を守るには「免疫」が必須です。

それしかありません。

ぜひ、「耳を冷やす」「クーラーの効いた部屋で寝る時は首のタオル」を実践してみてください。

もちろん、免疫アップには「お灸」も実践しましょう!

あと「朝起きたら白湯を飲む」これもオススメ!
エンジンは冷えていると動かないのと同じで、白湯を飲んで暖機運転してから活動しましょう!

何か症状を感じて、漢方薬を試したい方は、妻の監修した「漢方薬絵ずかん」も参考にしてください。

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