漢⽅の歴史

「漢⽅」とは、漢⽅薬を含めた中国⼤陸伝来の医学の総称であり、⽇本独⾃の名称です。
中国では漢⽅とは⾔わず「中医」「中医学」と⾔い、⽇本で⾔う漢⽅薬は「中薬」と⾔われます。

は古代中国の「漢(B.C.206-220)」の国を指しますが、それが転じて「中国」そのものを意味するようになりました。
例えば「漢字」もその⼀つですね。

は「技術」「技能」という意味があることから特殊技能をもつ専⾨職⼈を指し、その中には医術(薬、鍼、灸、按摩など)も含まれていました。
やがて、漢⽅は医学全般のことを指すようになり、今では「漢⽅=漢⽅薬」という認識が⼀般的ですね。

漢⽅医学は、5世紀ごろから⽇本に輸⼊され始めたと考えられています。
江⼾時代になると、⻄洋の医学も輸⼊され始め、それらは漢⽅に対して「蘭⽅」と呼ばれるようになります。
また、⻄洋医学に対し「東洋医学」という名称が使われることもあります。

現代の⽇本では、それぞれ資格制度の違いなどから、漢⽅薬は薬局か薬店、鍼灸は鍼灸院、という形に区別されています。
しかし、江⼾時代の医学書を読むと、漢⽅薬と鍼灸治療の両⽅を⾏う医師も少なくなかったことが窺い知れます。

和氣⾹⾵は、そのシステムを尊重して、漢⽅薬店+鍼灸院というスタイルをとり、より漢⽅医学の良さを提供出来るようにと考えています。