漢方医学を深めるには易理を学ぶと良い

久々のオススメ書籍紹介です。

明国の名医と言われた「張景岳(介賓)」の著作をベースに、医易同源の理を説いた一冊です。

張景岳は「黄帝内経」を研究、整理し「類経」「類経図翼」「類経付翼」などを著し、これらの本は現代中医学(TCM)を作る際の底本になったと言います。

張景岳は「温補派」という立場をとります。
温補派は、病気は温めて治す!という立場から治療を試みます。

温補派は「補土派」とも言われ、土、つまり「脾胃」の調整を大事に考えました。

温補派は、金・元国の時代の医師「李東垣(李杲)の理論を支持する一派を指します。

当時、もう一人有名な医師に「朱丹渓(朱震亨)がいました。
彼は、陰を養い、薬剤で火を下すという治療を好み、その方法を用いる一派を「滋陰派」と言いました。

この2人の名医の医学を「李朱医学」と言い、それを学んだ日本人が「田代三喜」です。

この田代三喜から学んだのが「曲直瀬道三」で、日本漢方における「後世派」を広めました。

僕は、師に「東洋医学を理解するには易理を学べ」と言われ、易学と易占の実践を学んで来ました。

漢方医学では、全ては「一つの気」が変化をしながら生じたと考えますが、それは易経を学ぶとよく理解出来ます。

・変易:全ては常に変化を続けている
・不易:生まれたら死ぬ、というように普遍の定理がある
・簡易:天地の法則は簡単かつ明瞭
・交易:陰陽は対立と調和をしている

これは、易の基礎理論ですが、とても重要な「理(り・ことわり)」です。

筋道、法則といった意味を内包した言葉です。

「理」がこの宇宙を主催し、気はその理に則って活動をし、交流と変化を続けます。

それは陰陽であり五行でもあります。

諸説ありますが、「易」という字は「日月」を重ねた文字であり、陰陽を示した文字だと考えられています。

つまり「易」は陰陽について説いたもの。
陰陽が変化をし、五行や八卦、様々な理論を構築してきました。

理を論ずれば「理論」となり、理を学問にすれば「理学」となります。

古今東西の区分けがなく、この宇宙の原理を理解し、それを理論化したものが「易学・易理」と言えます。

人体の「気」も、この法則に則って運行し、人体における運気の仕組みを「経絡論」として構築していきました。

「論の前には理があり、理を体得すれば万物を掌握する、これが東洋の医学だ!」

と教わってきました。

漢方を学ぶ人で、易まで勉強する人はかなり少ないですが、この本はなかなかおススメです。

医易同源
医武同源

医は意なり!

希望者がもしいれば、和氣香風でも易などの東洋の哲理を一緒に考えるワンデイセミナーなんかを開こうかな!?

今まで和氣香風では、治療技術の講習会や、薬膳ドリンクの講習会はやって来ましたが、今後はもっと理論的な部分も出来ればと考えています。

•易理と易占の基本
•望診の基礎
•脈診の基礎
•気と経絡の基礎

例えばこういう感じですが、もし希望者がいれば、ちょっとマニアックなワンデイセミナーを開催してみようと考えています。
https://kakikofu.com/our-work/lesson/

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