出来ることはやってみる!

最近、アニメの「キングダム」を夫婦で見ています。
これを見ながら、あぁ戦さと医療ってのは似ているなーと改めて思います。

 

【医武同源】

医術の先生に、よくこう言われました。

「医武同源だから、山本さんは武術で中心を強くし、その力で柔らかく医術を用いればいい」
「何かあれば、常に武術に立ち返ればいい」

と。

城には王がいて、天守閣、王宮があります。
その中には、強い護衛がいます。
天守閣の周りには、城壁が何重にも建てられ、堀が作られ、それぞれに衛士が警護をしています。

城砦の外にも見張りが立ち、外からの敵を見張っています。

感染症というのは、外からやってくる敵との戦いです。
例えばアレルギーや腫瘍は、内部反乱と言ったイメージでしょうか。

私の整体観念はこんな感じです。
武術、兵法の原理は、病気や医術と大して違いはないです。

攻め手がいるから守り手がいるのです。
疫病があるから免疫はあるのです。

 

【先の先】

疫病が流行しているときは、まず「危うきに近寄らず」です。
武術・・・兵法の基本です。

いま言われている「3つの密を避ける」、これも一つです。

和氣香風と自宅でも実施していますが、家や職場の「空間除菌」もやってみると楽しいですよ。

「マスク」も、敵の攻撃を防ぐ「盾」「甲冑」というイメージでしょうか。
完璧ではありませんが、あれば役立ちます。

バイクに乗る時は、季節問わず長袖です。
薄手のものでも「無いよりまし!」です。

防衛のために、何が危ういか?を知ることが大事です。
知ることで「近寄らず」も実践出来ます。

◇ウイルスとは?
◇コロナウイルスとは?
◇エンベロープウイルスやノンエンベロープウイルスとは?
◇感染と免疫とは?

「彼を知り、己を知れば、百戦殆うからず」

孫子の兵法です。

相手を知ることと、自軍の状態を把握することはどちらも大事です。
知るから対策が立てられます。

だからといって「勝敗は別物」です。
対策しても負ける時は負けます。

しかし、いち早く情報を得て、出来る限りの策をたて、願わくば攻められる前に防ぎたい。
先手で勝てれば一番いいですね。

 

【後の先】

それでもウイルスや細菌は身体に付着します。
完全には避けられません。
ですから「手洗い」「うがい」が重要です。

漢方の視点から付け足すと、「衛気(バリア力)」の強化が大事です。
それにはまず「気功」や「太極拳」、あるいは先日のコラムにあるような漢方薬で対応するのも一つです。

 

漢方の視点を外せば、ヨーガでもストレッチでも筋トレでも、気に入った運動をすると良いです。

敵を城壁まで来させてしまっても、城壁の防御力で防ぎ切れば中は安泰です
後手にまわった感じですが、内力が充実していれば押し返せます。

全く知らず、気づかず・・・というのだけは避けたいですね。
ヤツらは必ず来る!という前提で準備をしておき、後の先で勝ちます。

 

【後の後】

それでも体内に入ってくることもあるでしょう。
相手も一筋縄ではいきません。
防衛線の裏をかき、あるいは力で押し切って門を破り、内側へ侵入してくるものです。

そうなった時に必須なのは「自己免疫力」です。
漢方なら「営気」や「気血水」の強化です。

以前のコラムにも書きましたが、自己免疫力が高ければ、発症を食いとどめ(あるいは軽症)、その間に「獲得免疫」がでます。

そのために「お灸」「解毒力の高い漢方薬を飲む」「よく寝る」「足湯をする」「笑って暮らす」と言ったことが役立ってきます。

西洋医学も漢方も関係ありません。
ワクチンが効くのなら、ワクチンも使いましょう。
適材適所です。

体力勝負の総力戦!
地力の強い方が勝ち残ります。

天守閣にまで攻め込まれるのを食いとめたい!
仮にそこまで攻められても、全力で死守しましょう。

 

【臨機応変に】

1:戦は起こる前に治める
2:敵が来たら、まず城外で食い止める
3:防御網を突破されたら城壁で食い止める
4:城壁を突破されたら城内で天守閣を死守する

疫病もこれと同じです。

うまく免疫が獲得できれば、ウイルスや細菌も怖くありません。
昨日までの敵と和議を結び、今日からは同盟となれるのと似ています。

しかし、裏切りもあるので要注意。

細菌やウイルスは「薬剤耐性」を獲得して、新種に変異しますからね。
そもそも「細菌」と「ウイルス」は別物です。
抗菌薬は細菌に効くけど、ウイルスには効きません。

「かぜ症候群」の原因のほとんどが「ウイルス性」ですので、効く薬なんてのは無いに等しいわけです。
これは、西洋医たちも認めるところでしょう。

漢方医学の発想は、「身体を強化する」とこに着目して開発されてきたので、そもそもの発想、世界観が異なります。

だから、すべては臨機応変に、状況や状態によって適格に対応しなければなりません。

 

《武術の知恵》

武術の場合は、上述したような理を使って、逆に相手を攻めることもあります。
嘘の情報を流し、スパイを送り込み、油断させ、動揺させ、判断や反応を狂わせ、隙をついて攻めるものです。

このことがわかれば、どうすれば守れるか?も自然とわかってきます。

日本に剣術で有名な流派の教えにこうあります。

懸待表裡者不守一隅
随敵転変施一重手段
恰如見風使帆見兎放鷹

懸(攻め)と待(守り)は表裏一体で、どちらか片方に偏ってはいけない。
敵の状況によって常に変化をし、その都度必要な一手を実行すること。
それは、水夫(船乗り)が風を見て帆を操るかのように、逃げ出すウサギを見て鷹が飛びかかるかのように。

まさに、今必要なことかも知れません。

医術の要は、相手を見極め、病状を見極め、常識のみに縛られず、良いものは良いとし、臨機応変に必要な手段を施すことです。

常に「今」を生き抜きましょう!

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