武術で養生!?

2019年から、薬日本堂漢方スクール品川校「武術で養生」というワンデイセミナーを開催しています。

武術なのに養生?

そう思われる方も多いとは思いますが、現代人の多くは人間関係を中心とするストレスに悩む人がとても多いです。

武術は、ただの戦闘技術、格闘技術を身につけるだけでは足りません。

武術は、スポーツとは想定が異なります。
外に出れば、いつ、どこで、何人が襲いかかってくるかわかりません。
素手とも限りませんし、飲み物に毒を盛ってくるかも知れません。
全国各地で起こる事件や事故のニュースを見れば、家の中だから安全!という保証もありません。

身に起こるかも知れない、全ての状況を想定し、いつでも対応できる身体がまず必要です。
と言って、警戒し過ぎると、まともに生活が出来なくなるので、それも間違いです。

武術では、仮に何かが起きた場合でも、動揺しない、冷静さを失わない心が不可欠です。

気持ちが乱れれば、心も不安定になり、身体も硬くなりやすい。
そうすれば、動くべき時に全く動けないことになります。
武術なら、死を意味します。

現代なら、精神不安定になり、自律神経も乱れ、血圧やホルモンバランスも狂い、内臓に思わぬ不調を作り出すリスクが増えます。

逆に、身体が安定し、リラックし、いつでも動ける身体であれば、心も同じように平静を得られるでしょう。
それは「強い」ということです。

前回、修行の時の話を少し書きましたが、先生から学んだ事を活かし、患者さんや鍼灸師、役者やパフォーマー達に、修行で学んできた事を伝えてきました。

特に、悩みや不安を抱えている方には、姿勢を整えることの意味を実体験してもらい、日常で実践してもらうことが一番重要です。

・うつ病
・パニック障害
・自律神経失調症
・家庭内暴力、DVに悩む人

こう言った方々に指導をしてきました。

例えば「解離性同一性障害(以前の多重人格)」の人にもやらせると、徐々に人格が減っていき統合されていくのを見てきました。
(数年かかりましたが)

武術では、まず「姿勢」を作ることを大事にします。
安定して立ち、歩くことは武術の基礎、土台です。
技はその上に建っているだけです。

姿勢に意識を集中させることで、心も動じなくなります。

体験すればわかりますが、これは一瞬で変わります。
逆に、心が揺れ動くと、姿勢も崩れて弱くなります。

色んな検証法を先生と試してきましたが、原理は同じです。

これは、座禅や気功の要求と同じです。
姿勢を整え、余計な力は抜き、余計なことも考えず、何かを感じようともせず、ただ身体の一点に意識を集中させる。

これだけで、パッと変わってきます。

その上で、武術における「一歩踏み出す」稽古をすれば、色んなことが変わってきます。

「どうすれば心は強くなりますか?」
という質問もよく頂きます。

心は掴みどろこが無いので、それを考えても難しい。
しかし、身体は具体的で感覚的です。
だから、まず身体を調整すれば、心も一緒に変わってきます。

逃げるのでも戦うのでも無く、ただ自分を整えておくだけです。
そうすれば、今まで見えなかった道が開けるかも知れないし、相手や環境が変わっていくかも知れません。

そういう事例は、今までたくさん見てきました。
だから、武術は養生の助けになるのです。

ただ、文字や言葉だけでは伝えきれません。

興味ある方は、薬日本堂漢方スクールのワンデイセミナーに来てください。
それか、自由が丘の和氣香風まで稽古(プライベートレッスン)に来てください

– くま先生 –